プレーオフ決勝第2戦、バサジィ大分は名古屋オーシャンズに1-7で敗れ、悲願のリーグ初優勝を成し遂げることはできなかった。
圧倒的な強さを示した名古屋の前に、なかなか普段通りの戦いができなかった大分だが、そのなかにあってFP瀧澤太将はドリブルからチャンスをつくり、絶対王者のゴールに迫っていた。
「個人的にはドリブルが得意ですし、どんどん仕掛ける姿勢が、相手にはきっと脅威になると分かっていました。『絶対に何度も何度も仕掛けてやろう』という思いでいきましたし、それがうまくいったというだけの話です」
シーズン王者を決める大一番、名古屋を相手にしても、得意とするドリブルが通じたことで自信を得た。その一方で、新たな課題も突き付けられた。
「でも、点を取らないと、いくら仕掛けても意味がないので。これからはしっかり大事な時とかに、相手の脅威になる選手になると同時に、点を取れる選手になりたいですね」
「この年齢でこの2試合を経験できたというのは大きい。これからのフットサル人生でも、この悔しさをバネにできる」と、瀧澤は言う。
2018-19シーズンにFリーグ選抜で名を上げ、大分でプロフットサル選手となってから、まだ1年も経っていない。それでも決勝の大舞台で『フットサルって楽しいな』と思えたという瀧澤は、「来季も(大分に)いさせてもらえるなら、年齢的には若手で入りましたが、自分がチームを引っ張っていけるような選手にならないといけませんし、そこが自分の成長につながるかなと思います」と、先を見据える。
名古屋との具体的な差については、「プレーのなかで多少、感じたことはありますが、まだ分かりません。これから全日本選手権に向けて、それを追求する期間かなと思います」と、さらなる飛躍を誓う瀧澤の成長は、クラブのレベルアップに直結するはずだ。
発信元:FUTSAL X