Fリーグ・ディビジョン1のバルドラール浦安は10日、クラブの公式HPで元日本代表FP小宮山友祐が2020-21シーズンより監督に就任することを発表した。
小宮山はFリーグが開幕した2007年からバルドラール浦安に所属し、日本代表としても活躍。3度のFIFAフットサルワールドカップに出場した。
2016年に現役を引退してからは、浦安のトップチームでアシスタントコーチ、コーチを務めたほか、日本サッカー協会(JFA)夢先生としても活動していた。
浦安は2018-19シーズンより、2シーズンにわたってスペイン人のアルベルト・リケル監督がチームの再建に取り組み、チームの土台をつくっていった。現日本代表コーチの木暮賢一郎氏と並び、日本人として有数の経験値を誇る新監督が、古豪浦安をどのようなチームにしていくか、大いに注目が集まる。
以下、クラブ発表の小宮山監督のコメント
「2020/2021シーズンよりバルドラール浦安トップチームの監督を務めさせていただくことになりました。
歴史あるこのクラブの監督を務めさせていただくことを大変光栄に感じています。また同時に重圧と責任も感じています。歴代の監督、選手、ファンサポーターの皆さま、地域の皆さま、スポンサーの皆さまとともに歩んで来たこのクラブの伝統、哲学を大切にし、覚悟を持って取り組んで行きたいと思っております。
私に課せられ役割は多岐にわたると感じています。そのなかでも『強い浦安の復活』、『満員のホームアリーナ』、『地域に愛されるクラブ』、『フットサル界の未来のため』の4つを柱と捉え、とくに大切にし、心掛けていきます。
現役を終えた後に、『いつかは監督になりたい。やってみたい』という想いを持ち続けてきました。引退してからの3年、様々な活動をしてきました。バルドラール浦安では、アシスタントコーチとクラブディレクターを兼務しました。指導者ライセンスの取得、様々なカテゴリーを指導、様々な試合を観戦、たくさんの指導者と出会い、情報交換、共有など、フットサルの知見を増やし、改めて指導者としてフットサルを1から学び直しました。私にとってはとても必要であり有意義な3年間でした。
また、JFAこころのプロジェクト『ユメセン』のスタッフとして日本全国の小、中学校に夢の教室を届ける活動もさせていただきました。このプロジェクトで出会った夢先生(現役のアスリート、元アスリート、文化人の方々)、自治体の皆さま、企業の皆さま、スタッフの皆さま、そして、子どもたちと各学校の先生からたくさんのことを学び、気づき、刺激をいただきました。とくに『人間性と社会性』の向上は1人の人間として生涯高めて行く必要があるものだと実感しました。
選手、監督、スタッフにかかわらず集団のなかで大切なのは、『人間性と社会性』。今シーズン、選手とともに私も『人間性と社会性』を成長できるようにしていきたいと思っております。
また、フットサルはチームよりも選手にファンがたくさんいます。選手一人ひとりが多くのファンの方々から愛され、応援される存在になるためにも『人間性と社会性』をより高めてより魅力ある選手になって欲しいと考えております。
最後になりますが、現状、フットサルはマイナースポーツの枠から脱することが出来ていません。Fリーグが出来て14年目のシーズン、フットサルをメジャースポーツにするために自分に出来ることを私はすべてやっていきたいと考えております。ただ、私1人でやれることは限られてしまいます。監督としてまずやるべきことは、チームを勝たせること。そこに全力を尽くしますが、それだけでは、フットサルが発展することはないです。強い浦安を復活させたいですが、強ければアリーナが満員になるか。強ければ地域から応援されるか。強ければフットサルの未来のためになるのか。そこは別物だと考えます。先ほど挙げた4つを同時に行い、魅力溢れるチーム、クラブにしたいです。
そのためにもぜひ、一緒にバルドラール浦安、そしてフットサル界の未来にご協力をいただけたら幸いです。長くなりましたが、就任の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします」
以下、クラブ発表の監督プロフィール
●小宮山 友祐
(こみやま ゆうすけ)
■生年月日
1979年12月22日
■出身地
神奈川県
■選手経歴
1999–2000 FC FUN
2000–2006 FIRE FOX(現:FIRE FOX 八王子)
2007–17 バルドラール浦安
■指導経歴
2017-18 クラブ・ディレクターおよびプリメーロアシスタントコーチ
2018-20 バルドラール浦安プリメーロ コーチ
発信元:FUTSALX