[2.23 関東参入戦 栃木シティ 5-5 PK5-6 フェニックス横浜 春日部]
第22回関東フットサルリーグ1部・2部参入戦の2回戦で、栃木シティフットサルクラブ(栃木)はフェニックス横浜(神奈川)と対戦した。
地域リーグでは異例のプロ契約選手を抱える栃木は勝利が求められたが、PK戦の末に敗れ、関東リーグ昇格は果たせなかった。
Fリーグ選抜1期生のメンバーであり、今季途中にペスカドーラ町田アスピランチから、栃木シティへ移籍したFP漆原玲は、35歳以上の選手を多く抱えるチームで、持ち味のあるドリブルを封印し、走力を生かしてカバーリングや切り替えの早さで、ピンチの芽を摘んでいった。
今季の栃木は全体練習を行えず、試合の時にパッと選手たちが集まるような、難しい状況で試合を戦い続けた。その状況を「割り切っていた」と話す漆原は、「そこで何もできない自分の実力のなさが、すごく痛感できた」と唇を噛んだ。
以下、試合後のFP漆原玲選手のコメント
――お疲れさまでした。こういう形のコメントを取りに来るとは、正直思っていませんでした。
漆原 そうですね。僕もそうです。
――昨日のフェニックス横浜の試合は見られましたか?
漆原 途中まででしたね。
――前半を見た限りでは、絶対に栃木が勝つと思ったのですが、あの試合とは相手がまるで別のチームのようでしたね。
漆原 多分、(栃木に)名前があるだけ、相手も食ってやろうと思っていたんじゃないかなと思います。
――前半が0-0というスコアで、ちょっと難しくなりそうという感じはしたのでは?
漆原 前半の途中は、タイムアウトの時もそうですが、割り切って、我慢してやろうとなっていました。やっぱり前半で失点しなかったら、後半で行けるのではないかという気持ちだったので、そこまでの焦りはありませんでした。昨日も前半で早々と点を取られて、その時はちょっと大丈夫かな?と思いました。でも、今日に関しては、そこまで焦りはありませんでした。
――先制点を取ることもできて、追いつかれても、2点目を先に取れました。
漆原 そうですね。
――ただ、そこからは立て続けにやられて、不安視されていた走力、体力の面で後手を踏みました。
漆原 相性が悪かったですね。
――ベテランと一緒に出るなかで、どれだけ漆原選手がカバーできるかが、かなりポイントになっていたと思います。
漆原 僕は一応、左利きのドリブラーという形になっているのですが、僕がそこで貢献するよりも、周りの選手が自分のストロングポイントを出して試合を進めたほうが、相手にとってはすごく嫌だと思ったんです。そのほかで僕が貢献できるところと言えば、スピードを生かして、オフザボールで絡んだり、ディフェンスで圧力をかける。監督にも、そういう部分は求められていたのですが、そこでチームをうまく動かせればなと思いましたが、そううまくはいかないのは、僕の実力不足でした。
――練習もままならない状態だったと思いますが、そこもしっかりやらないと難しいのは示されましたね。
漆原 そうですね。練習でも、4対4でできることは、これまで1回もありませんでした。僕も関東大会のメンバーから外されて、試合勘という部分でも、すごく焦りがあったんです。
――選手権の関東大会ですか?
漆原 はい。県大会から3人を入れ替えられるのですが、そこで外国籍選手2人と篠崎さんが入って、僕が外れたんです。
――そうだったんですか!? そうなると、ここに懸ける思いは強かったんですね。
漆原 そうですね。チーム柄というか、結果を出さないと残れないチームだと思うので、モチベーションはすごく高かったんですけど…。
――町田アスピランチを離れて、ここで過ごした半年くらいはどんな時間になりましたか?
漆原 アスピ(町田アスピランチ)は結構、みんなで練習をしてベースがあるなかで、その上で持ち味を出すことが局面的には多くありました。こっちに来てからは、ピンポイント、ピンポイントでみんなに合わせないといけない難しさがありましたね。それは(Fリーグ)選抜でも、アスピ(町田アスピランチ)でも、なかった部分なので。その2チームでは、合わせる時間があったのでやりやすかったのですが、今回に関しては、ピンポイントで合わせないといけない難しさがあって、やりにくかったです。そこで何もできない自分の実力のなさが、すごく痛感できたと思います。
――ただ、来季はチームとして挑みたいですね。
漆原 そうですね。できれば。そこは割り切っていたといえば、割り切っていたのですが…。仕方ないかなと思います。
――来季についてもプレーは続けますよね?
漆原 はい。
――また、どこかで見られるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
漆原 ありがとうございました。
発信元:FUTSALX